Infrastructure as Codeとは? ITの土台を「設計図」で自動管理する技術

Infrastructure as Code(IaC)とは、コンピューターシステムを動かすための土台(サーバーやネットワークなど)を、プログラムの設計図のように文字で書いて自動で作り、管理する技術のことです。

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Infrastructure as Codeとは?

「Infrastructure as Code(インフラストラクチャー・アズ・コード)」、略して「IaC(アイエーシー)」とは、コンピューターシステムを動かすための土台(インフラ)を、手作業ではなく「コード」と呼ばれる設計図のようなもので管理する技術のことです。

ITの世界では、ウェブサイトやアプリを動かすために、たくさんのコンピューター(サーバー)、それらをつなぐネットワーク、データを保存する場所(ストレージ)など、さまざまな設備が必要です。これらをまとめて「インフラ」と呼びます。

これまでのやり方では、新しいシステムを作るたびに、担当者が一つ一つ手作業で設定したり、ボタンを押したりしてインフラを準備していました。しかし、IaCでは、これらのインフラの構成や設定を、まるでプログラムの設計図のように文字で書き出します。そして、その設計図をコンピューターに読み込ませるだけで、必要なインフラが自動で構築されたり、変更されたりするのです。

例えるなら、IaCは「自動で家を建てるための設計図」のようなものです。設計図さえあれば、誰が作業しても、まったく同じ品質の家が、素早く正確に建ちますよね。ITのインフラも同じで、IaCを使えば、人によるミスを減らし、いつでも同じ状態のインフラを、必要な時に必要なだけ用意できるようになります。

なぜ今、話題なの?

IaCが注目されている理由は、主に以下の3つです。

  1. 速く、正確に作れるから 手作業での設定は時間がかかり、ミスも起こりがちです。IaCなら、一度コードを書けば、何回でも同じインフラを瞬時に、そして正確に作り出せます。例えば、新しいサービスを立ち上げる際に、インフラの準備に何週間もかかっていたものが、数日で完了するようになります。

  2. 管理が楽になるから コードとして残っているので、インフラがどんな状態になっているか、一目でわかります。変更履歴も残るため、「いつ、誰が、どこを、どのように変更したか」が明確になり、問題が起きたときも原因を特定しやすくなります。

  3. コスト削減につながるから 手作業の時間を減らせるため、人件費の削減につながります。また、必要な時に必要な分だけインフラを用意し、不要になったらすぐに片付けられるため、クラウドサービスの利用料なども最適化しやすくなります。

現代のビジネスでは、ITシステムを素早く変化させ、新しいサービスをどんどん出すことが求められています。IaCは、そうした要求に応えるための、強力な味方となる技術なのです。

どこで使われている?

IaCは、主にクラウドサービスを利用している企業で広く使われています。例えば、Amazon Web Services (AWS) や Microsoft Azure、Google Cloud Platform (GCP) といった大手クラウドサービスでは、IaCの考え方を取り入れたツールが提供されています。

具体的な例としては、AWSの「CloudFormation(クラウドフォーメーション)」や、Google Cloudの「Deployment Manager(デプロイメントマネージャー)」などがあります。これらは、インフラの設計図をコードで書き、クラウド上に自動でサーバーやネットワークを構築するために使われます。

また、クラウドだけでなく、自社のデータセンター [blocked]でシステムを運用している企業でも、IaCの考え方を取り入れているところが増えています。例えば、「Terraform(テラフォーム)」というツールは、さまざまなクラウドや自社の設備をまとめてIaCで管理できるため、多くの企業で利用されています。

覚えておくポイント

  • IaCは、ITの土台(インフラ)を「コード(設計図)」で管理する技術です。
  • 手作業を減らし、インフラの構築や変更を「速く、正確に」行えるようになります。
  • クラウドサービスを利用する企業を中心に、広く導入が進んでいます。

この技術によって、ITシステムはもっと柔軟に、もっと素早く変化できるようになり、私たちの生活やビジネスもさらに便利になっていくでしょう。専門家でなくても、この「設計図で自動化する」という考え方を知っておくと、ITに関するニュースや職場の会話が、より理解しやすくなるはずです。