スクラム(Scrum)とは?みんなで力を合わせ、素早くゴールを目指す仕事術

スクラムとは、チームのメンバーが協力し合い、短い期間で少しずつ成果を出しながら、より良いものを作り上げていく仕事の進め方です。

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スクラム(Scrum)とは?

スクラム [blocked]」と聞くと、ラグビーの試合で選手たちが肩を組んで押し合う姿を思い浮かべる方もいるかもしれませんね。ITの世界で使われる「スクラム」も、まさにそのイメージと似ています。

ITにおけるスクラムとは、チームのメンバーが協力し合い、短い期間で少しずつ成果を出しながら、より良いものを作り上げていく仕事の進め方のことです。特に、新しいシステムやサービスを開発する際によく使われます。

例えるなら、大きな料理を作る時に、いきなり完璧なフルコースを目指すのではなく、まずは「前菜だけ作って味見しよう」「次はスープを試作しよう」と、短い期間(例えば1週間や2週間)で区切って、少しずつ完成に近づけていくようなイメージです。その都度、みんなで意見を出し合い、「もっとこうしたら美味しいかも」と改善を重ねていきます。

なぜ今、話題なの?

現代は、世の中の動きがとても速く、お客様のニーズや市場の状況もあっという間に変わります。例えば、スマートフォンのアプリ開発では、リリースした後に「こんな機能が欲しい」という声が上がったり、「もっと使いやすくしてほしい」という要望が出たりすることは日常茶飯事です。

昔ながらの仕事の進め方だと、最初にすべてを完璧に計画し、何ヶ月もかけて一気に作り上げるため、途中で方向転換するのが難しいという課題がありました。しかし、スクラムなら、短い期間で「ここまでできた!」という成果を出し、それをお客様に見てもらったり、チーム内で確認したりしながら、柔軟に計画を見直すことができます。

この「変化に強い」という点が、現代のビジネス環境にマッチしているため、スクラムはIT業界を中心に注目を集めているのです。

どこで使われている?

スクラムは、主にソフトウェアやWebサービスの開発現場で広く使われています。例えば、皆さんが普段使っているようなスマートフォンのアプリや、Webサイト、業務システムなど、様々なIT製品の開発で導入されています。

実例としては、世界的に有名な動画配信サービスであるNetflixや、ビジネス向けチャットツールのSlackなどが、開発にスクラムの考え方を取り入れていることで知られています。これらの企業は、顧客の反応を見ながら素早くサービスを改善し、新しい機能を追加していくことで、ユーザーの満足度を高めています。

また、IT業界だけでなく、最近では製造業やマーケティング、さらには人事部門など、IT以外の分野でも「変化に柔軟に対応したい」「チームで協力して効率的に進めたい」という目的で、スクラムの考え方を取り入れる企業が増えています。

覚えておくポイント

スクラムを理解する上で、特に覚えておきたいポイントは次の3つです。

  1. 短い期間で区切って進める(スプリント):1〜4週間程度の短い期間を「スプリント」と呼び、その期間で達成する目標を決め、集中して作業を進めます。
  2. チームで協力する:特定のリーダーがすべてを指示するのではなく、チーム全員が自律的に考え、協力し合って目標達成を目指します。
  3. 柔軟に改善する:スプリントが終わるたびに、成果を確認し、反省点や改善点を見つけて、次のスプリントに活かします。これにより、常に「より良いもの」を目指して進化し続けられます。

スクラムは、変化の激しい時代を乗り切るための、効率的で柔軟な仕事の進め方だと言えるでしょう。