バリュエーション(企業価値評価)とは?
「バリュエーション [blocked](企業価値評価)」という言葉、ニュースや職場で耳にすることが増えましたよね。難しそうに聞こえますが、簡単に言うと「会社がどれくらいの価値があるのか」、つまり「会社の値段」を計算して決めることです。
例えば、あなたが中古車を売るとします。年式や走行距離、人気度、傷の有無などを見て、いくらで売れるかを考えますよね。会社も同じで、その会社が将来どれくらいの利益を生み出すか、持っている資産は何か、といった様々な要素を評価して「この会社は〇〇円の価値がある」と算出するのです。
なぜ今、話題なの?
最近、バリュエーションが特に注目されているのは、主に以下の理由からです。
- スタートアップ [blocked]企業の台頭:新しい技術やサービスを持つスタートアップ企業が次々と登場し、急成長しています。これらの企業はまだ利益が出ていなくても、将来の可能性を評価して大きな投資が集まることがあります。その「将来の可能性」を数値化するのがバリュエーションです。
- M&A(企業の合併・買収)の活発化:企業が成長戦略として、他の会社を買収したり合併したりするケースが増えています。買収する側は「いくらで買えばお得か」、買われる側は「いくらで売れば損をしないか」を知るために、バリュエーションが欠かせません。
- 株式市場の変動:株式投資をする際、株価がその会社の本来の価値と比べて高いのか安いのかを判断するためにバリュエーションが使われます。例えば、ソフトバンクグループは様々な企業に投資していますが、その投資先の価値を評価する際にバリュエーションの考え方が用いられます。
どこで使われている?
バリュエーションは、ビジネスのさまざまな場面で重要な役割を果たします。
- 株式投資:投資家が、ある会社の株を買うべきか、売るべきかを判断する際に、その会社の「適正な株価」をバリュエーションで算出します。例えば、任天堂の株を買うとき、現在の株価が、任天堂が将来生み出すであろう利益やブランド力と比べて妥当なのかを考えます。
- M&A(企業の合併・買収):ある会社が別の会社を買収する際、買収価格を決めるためにバリュエーションを行います。例えば、あるIT企業が中小のソフトウェア開発会社を買収するとして、そのソフトウェア開発会社の技術力や顧客基盤、将来性を評価して買収額を決定します。
- 資金調達:スタートアップ企業などが、投資家からお金を集める際、「うちの会社はこれくらいの価値があるから、これだけのお金を出してください」とアピールするためにバリュエーションを使います。例えば、フリマアプリのメルカリがまだ上場する前、投資家から資金を集める際に、将来の成長性に基づいて企業価値を評価していました。
覚えておくポイント
バリュエーションには、いくつかの計算方法があります。例えば、その会社が将来どれくらいの利益を出すかを予測して価値を出す方法や、似たような上場企業の株価と比べて価値を出す方法などがあります。どの方法を使うか、また、将来の予測をどう立てるかによって、結果は変わってくることがあります。
そのため、バリュエーションは「唯一の正解」があるわけではなく、見る人や目的によって評価が変わることもある、ということを理解しておくことが大切です。
会社が持つ「潜在的な力」や「将来性」を数値で表す、それがバリュエーションなのです。