バランスドスコアカードとは
バランスドスコアカード(BSC)とは、企業や組織が目標を達成するために、財務的な成果だけでなく、さまざまな側面からバランス良く評価し、戦略を実行するための経営管理手法です。
例えるなら、車の運転で「目的地に早く着くこと(財務)」だけを考えるのではなく、「ガソリンの残量(プロセス)」「エンジンの調子(学習と成長)」「乗っている人の快適さ(顧客)」といった複数のメーターを同時に見て、安全かつ効率的に目的地へ向かうためのダッシュボードのようなものです。これにより、短期的な利益追求だけでなく、長期的な成長に必要な要素も同時に管理できます。
具体的には、「財務の視点」「顧客の視点」「業務プロセスの視点」「学習と成長の視点」という4つの視点から目標を設定し、それぞれの目標に対する具体的な評価指標(KPI [blocked]:Key Performance Indicator、重要業績評価指標)を定めて、進捗を管理します。
なぜ今、話題なの?
現代のビジネス環境は変化が激しく、企業が生き残るためには、単に売上や利益を増やすだけでは不十分です。顧客のニーズは多様化し、競合との差別化も難しくなっています。このような状況で、バランスドスコアカードは、企業が長期的な視点で持続的に成長するための羅針盤として注目されています。
例えば、IT技術の進化により新しいサービスが次々と登場する中で、企業は新しい技術を学び、社員のスキルを向上させ続ける必要があります。また、顧客体験の重要性が増しているため、顧客満足度を高める取り組みも欠かせません。バランスドスコアカードは、これらの非財務的な要素も経営戦略に組み込むことで、企業が将来にわたって競争力を保つための有効な手段となります。
どこで使われている?
バランスドスコアカードは、業種や規模を問わず、世界中の多くの企業や組織で導入されています。
- トヨタ自動車:トヨタでは、品質向上や顧客満足度向上といった非財務的な目標も重視し、バランスドスコアカードの考え方を取り入れることで、持続的な成長と競争力強化に役立てています。例えば、「業務プロセスの視点」では、生産効率の改善や品質管理の徹底などが目標に設定されます。
- ソフトバンクグループ:ソフトバンクでは、多岐にわたる事業を統括する中で、各事業会社のパフォーマンスを多角的に評価し、グループ全体の戦略目標達成にバランスドスコアカードの考え方を活用しています。「学習と成長の視点」では、新しい技術への投資や人材育成が重視されることがあります。
- 楽天グループ:楽天では、EC(電子商取引)や金融、モバイルなど多様なサービスを展開しており、顧客満足度やブランド価値の向上といった「顧客の視点」を重視した目標設定にバランスドスコアカードのフレームワークが役立てられています。これにより、短期的な売上だけでなく、長期的な顧客基盤の強化を目指しています。
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覚えておくポイント
一般のビジネスパーソンがバランスドスコアカードの考え方を理解しておくことは、日々の業務やキャリア形成において役立ちます。
- 自分の仕事が会社全体にどう貢献するかを理解する: 自分の部署や個人の業務が、会社の「財務」「顧客」「プロセス」「学習と成長」のどの視点に貢献しているのかを意識すると、仕事の意義を深く理解できます。上司との目標設定面談などで、自分の目標が会社のどの戦略と結びついているのかを尋ねてみると良いでしょう。
- 多角的な視点で物事を考える習慣をつける: 何か新しいプロジェクトや業務改善を提案する際、「これはコスト削減になるか(財務)」「お客様は喜ぶか(顧客)」「業務は効率的になるか(プロセス)」「自分のスキルアップにつながるか(学習と成長)」といった複数の視点から検討すると、より質の高い提案ができます。
- 目標達成へのプロセスを具体的に考える: 漠然とした目標だけでなく、それを達成するための具体的な行動や、その行動がどのような結果を生むのか(評価指標)を明確にすることで、日々の業務に集中しやすくなります。例えば、「顧客満足度を上げる」という目標に対して、「お客様からの問い合わせに24時間以内に返信する」といった具体的な行動目標を立てるイメージです。
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