gRPCとは
gRPCは、コンピューター同士がインターネットを通じて情報をやり取りするための、新しい「通信のルール」の一つです。これは、たとえばスマートフォンアプリと、そのアプリのデータが保存されているサーバー(情報を提供するコンピューター)の間で、効率よくデータを交換するために作られました。
例えるなら、普通の手紙(従来の通信方法)ではなく、内容をギュッと圧縮して、専用の速達便で送るようなイメージです。これにより、データの送受信が格段に速くなり、使う側の私たちはアプリの反応が速いと感じるようになります。特に、たくさんの情報を頻繁にやり取りするような場面で、その速さが大きなメリットになります。
なぜ今、話題なの?
今、gRPCが注目されているのは、インターネットを使ったサービスがどんどん複雑になり、扱うデータ量も増えているからです。スマートフォンアプリやウェブサービスは、裏側でたくさんの小さなプログラム(これを「マイクロサービス [blocked]」と呼びます)が連携して動いています。これらのプログラムが互いに素早く情報を交換できないと、サービス全体の動きが遅くなってしまいます。
gRPCは、このプログラム間の通信を非常に効率的に行うことができるため、ユーザーが「サクサク動く」と感じるサービスを実現する上で欠かせない技術となっています。例えば、動画配信サービスで瞬時に次の動画を読み込んだり、オンラインゲームでリアルタイムに情報が更新されたりするのも、こうした効率的な通信技術のおかげです。ビジネスパーソンにとっては、利用するサービスがより快適になるという形でメリットを感じられるでしょう。
どこで使われている?
gRPCは、世界中の多くの企業で実際に活用されています。例えば、Googleが開発した技術ということもあり、Googleの社内システムや、Googleが提供するクラウドサービス「Google Cloud Platform」の内部で広く使われています。
また、動画配信サービスのNetflixでは、ユーザーの視聴履歴やおすすめ情報を素早く提供するためにgRPCを利用しています。さらに、決済サービスのSquare(日本でも「Square」としてサービスを提供しています)では、スマートフォンを使った決済処理を高速化するためにgRPCが使われています。このように、私たちが日常的に使うサービスを裏側で支え、快適な体験を提供しているのです。
覚えておくポイント
一般のビジネスパーソンがgRPCについて覚えておくと良いポイントはいくつかあります。
まず、私たちが普段使っているアプリやウェブサービスが「なぜこんなに速く動くのか」という理由の一つが、gRPCのような効率的な通信技術にある、ということです。裏側の技術が進化することで、私たちの仕事や生活がより快適になっていると理解しておくと、ITサービスへの見方が変わるかもしれません。
次に、もしあなたがIT関連のプロジェクトに関わる機会があれば、「効率的なデータ連携」というキーワードが出たときに、gRPCのような技術があることを知っていると、よりスムーズなシステム構築や改善の議論に役立つでしょう。特に、大量のデータを扱うシステムや、複数のシステムが連携するような場面で、その価値を発揮します。