リスキリング(学び直し)とは
リスキリング [blocked](Reskilling)とは、これからの時代に必要とされる新しい知識や技術を学び直し、仕事で役立てることを指します。特に、デジタル技術の進化によって、これまでになかった仕事が生まれたり、既存の仕事のやり方が大きく変わったりする中で、企業や個人が変化に対応するために注目されています。
例えるなら、これまで紙とペンで絵を描いていた人が、新しく登場したタブレットとデジタルペンを使って、コンピューター上で絵を描くスキルを身につけるようなものです。新しい道具や方法を学ぶことで、表現の幅が広がり、より多くの仕事ができるようになります。単に知識を増やすだけでなく、実際に仕事で使える能力を身につけることが重要です。
なぜ今、話題なの?
リスキリングが今、これほどまでに注目されているのは、大きく二つの理由があります。一つは、AI(人工知能)やIoT(モノのインターネット) [blocked]などのデジタル技術が急速に進歩し、多くの仕事が自動化されたり、やり方が変わったりしているためです。これまで人間が行っていた作業が機械に置き換わることで、新しいスキルを持つ人材が求められるようになりました。
もう一つは、少子高齢化が進む日本において、労働人口が減少していることです。企業は限られた人材で生産性を高める必要があり、従業員が新しいスキルを身につけることで、会社全体の競争力を維持・向上させようとしています。世界経済フォーラムの報告書「仕事の未来レポート2023」によると、今後5年間で世界中の仕事の4分の1が変化すると予測されており、この変化に対応するためにリスキリングが不可欠と考えられています。
どこで使われている?
リスキリングは、さまざまな企業や組織で積極的に取り入れられています。
例えば、富士通では、全従業員8万人を対象に、AIやデータサイエンスなどのデジタルスキルを学ぶ機会を提供しています。これは、同社がITサービス企業として、デジタル変革を推進していく上で、社員一人ひとりのスキルアップが不可欠だと考えているためです。社員はオンライン学習プラットフォームなどを活用して、自分のペースで新しい技術を習得しています。
また、経済産業省も、個人がリスキリングに取り組む際の費用を補助する「人への投資」促進策を進めています。これは、企業だけでなく、個人が主体的にキャリアを形成し、変化の激しい時代を生き抜く力をつけることを支援するものです。これにより、個人はデジタルマーケティングやプログラミングなど、需要の高いスキルを学びやすくなっています。
覚えておくポイント
一般のビジネスパーソンがリスキリングを考える上で、いくつか覚えておきたいポイントがあります。
- 「自分に何が必要か」を考える: まずは、今の仕事や将来やりたい仕事で、どんなスキルが足りないのか、どんなスキルがあればもっと活躍できるのかを具体的に考えてみましょう。漠然と学ぶのではなく、目的意識を持つことが大切です。
- 小さな一歩から始める: いきなり難しいプログラミング言語を習得しようとするのではなく、まずはデータ分析の基礎を学んだり、新しいツールの使い方を試したりするなど、できることから始めてみましょう。オンライン講座や書籍など、学びの選択肢はたくさんあります。
- 学び続ける姿勢を持つ: リスキリングは一度やったら終わり、というものではありません。技術や社会は常に変化しているので、新しい知識やスキルを継続的に学び続ける姿勢が、これからの時代を生き抜く上で非常に重要になります。日々の業務の中で、新しい情報にアンテナを張ることも役立ちます。