ウォーターフォール開発とは? 計画通りに進める開発手法

ウォーターフォール開発とは、システムやサービスを作る際に、最初にすべての計画を立てて、その計画通りに順番に作業を進めていく開発のやり方です。

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ウォーターフォール開発とは?

「ウォーターフォール開発」という言葉、最近耳にしませんか? これは、システムやソフトウェアを作る時の「開発の進め方」の一つです。

「ウォーターフォール」とは、英語で「滝」のこと。その名の通り、まるで滝が上から下へと一方向に流れるように、決められた工程を順番に進めていくのが特徴です。

具体的には、まず「どんなものを作るか」という計画をしっかり立てます。次に、その計画に基づいて「どうやって作るか」を細かく設計します。そして、設計図通りに「実際に作る」作業に入り、最後に「ちゃんと動くか」をテストします。これらの工程を一つずつ完了させてから、次の工程へ進むのがルールです。前の工程に戻ることは、基本的にありません。

例えば、大きなビルを建てる時を想像してみてください。まず、どんなビルにするか(何階建てで、どんな設備が必要か)をしっかり計画し、設計図を完璧に作ります。その設計図通りに基礎工事、骨組み、内装と、一つずつ順番に作業を進めていきますよね。途中で「やっぱり10階建てじゃなくて15階建てにしよう」と大きく変更するのは難しいですし、費用も時間もかかります。ウォーターフォール開発も、これと同じ考え方です。

なぜ今、話題なの?

ウォーターフォール開発は、実は昔からある伝統的な開発手法です。しかし、最近は「アジャイル開発 [blocked]」という別の開発手法が注目されることが多く、その対比として「ウォーターフォール開発」という言葉が話題になることがあります。

IT業界では、市場の変化が速く、ユーザーの要望も頻繁に変わります。そのため、最初に完璧な計画を立てても、途中で変更が必要になるケースが増えてきました。このような状況では、計画通りに進めるウォーターフォール開発の「途中で変更しにくい」という点が課題となることがあります。

しかし、だからといってウォーターフォール開発が悪いわけではありません。大規模なシステム開発や、金融機関の基幹システムのように、途中で変更が許されない、あるいは変更が非常に困難なプロジェクトでは、今でもウォーターフォール開発が有効な手段として選ばれています。

どこで使われている?

ウォーターフォール開発は、主に以下のようなプロジェクトで活用されています。

  • 大規模なシステム開発: 金融機関の勘定系システムや、政府機関の公共システムなど、多くの人が使う、信頼性が非常に重要なシステムで採用されることが多いです。例えば、みずほ銀行のシステム開発など、大規模で複雑なプロジェクトでは、初期の計画と設計が非常に重要になります。
  • 要件が明確で変更が少ないプロジェクト: 作るものが最初からハッキリしていて、途中で仕様が変わる可能性が低い場合に向いています。例えば、すでに存在するシステムの改修で、追加する機能が明確な場合などです。
  • 品質や安全性が重視されるプロジェクト: 医療機器のソフトウェアや航空管制システムなど、少しの不具合も許されないような、高い品質が求められる分野で使われることがあります。

覚えておくポイント

ウォーターフォール開発を理解する上で、以下のポイントを押さえておきましょう。

  • 計画が命: 最初にとことん計画を練り、設計を固めることが成功の鍵です。この段階で抜け漏れがあると、後で大きな手戻りが発生する可能性があります。
  • 順番に進む: 各工程を一つずつ完了させてから次に進むため、全体の進捗が管理しやすいというメリットがあります。
  • 変更は苦手: 途中で大きな変更が入ると、前の工程に戻ってやり直す必要があり、時間も費用もかさむ傾向にあります。

ウォーターフォール開発は、計画性と安定性を重視するプロジェクトで今も活躍している、大切な開発手法の一つです。あなたの会社で新しいシステムを作る話が出た時に、この言葉を聞いたら「ああ、しっかり計画を立てて、順番に進めるやり方なんだな」と思い出してみてくださいね。