ホラクラシーとは? 役職や部署がない組織の新しいカタチ

ホラクラシーとは、上司や部下といった役職や部署の壁をなくし、社員一人ひとりが自律的に意思決定を行う新しい組織運営の仕組みのことです。

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ホラクラシーとは?

「ホラクラシー」という言葉、最近ニュースや職場で耳にすることが増えていませんか?これは、会社組織の新しい運営方法を指す言葉です。

従来の会社組織は、社長がいて、その下に部長、課長、社員と、ピラミッドのように階層が分かれていましたよね。上司が部下に指示を出し、部下はその指示に従って仕事を進める、という形が一般的です。

一方、ホラクラシーでは、このような「上司と部下」という関係や、「部署」といった壁をできるだけなくします。その代わりに、社員一人ひとりが「役割」を持ち、その役割に基づいて自分で考えて意思決定を行い、責任を持って仕事を進めます。まるで、たくさんの小さなチームがそれぞれ自律的に動いているようなイメージです。

例えるなら、オーケストラの指揮者が全体を統括するのではなく、ジャズバンドのように、各メンバーが自分のパートで最高の演奏をするために、お互いに耳を傾け、その場で最適な判断をしながら音楽を創っていくようなものです。それぞれが自分の役割に集中し、必要に応じて他のメンバーと連携を取りながら、全体として最高のパフォーマンスを目指します。

なぜ今、話題なの?

ホラクラシーが注目される背景には、現代のビジネス環境の大きな変化があります。インターネットの普及や技術の進化によって、世の中の動きはとても速くなりました。従来のピラミッド型組織では、何か新しいことを決めたり、問題に対応したりするのに、上司から上司へと承認を得るまでに時間がかかってしまうことがあります。

ホラクラシーでは、現場で働く社員がその場で判断し、迅速に行動できるため、変化に素早く対応できます。また、社員一人ひとりが自分の仕事に責任と裁量を持つことで、「やらされ仕事」ではなく、「自分で考えて行動する」という主体性が育ち、モチベーション向上にもつながると期待されています。

どこで使われている?

ホラクラシーは、まだ一般的な組織運営方法とは言えませんが、新しい働き方を模索する企業で導入が進んでいます。例えば、アメリカのオンライン靴販売会社「Zappos(ザッポス)」は、ホラクラシーを導入したことで知られています。彼らは、顧客満足度を最優先にするために、現場の社員が迅速に判断できる環境を求めていました。

また、オランダの訪問看護サービス「Buurtzorg(ブールツォルフ)」も、ホラクラシーに近い組織形態で成功している事例です。看護師が数人ずつのチームに分かれ、それぞれが地域の患者さんのケアを自律的に行っています。これにより、患者さんに寄り添ったきめ細やかなサービスを提供し、高い評価を得ています。

日本国内でも、一部のIT企業やスタートアップ [blocked]企業などで、ホラクラシーの考え方を取り入れた組織運営が試みられています。

覚えておくポイント

ホラクラシーは、社員一人ひとりの自律性を尊重し、迅速な意思決定を促す新しい組織の形です。従来の組織に慣れていると、最初は戸惑うこともあるかもしれませんが、変化の激しい時代に対応するための有効な手段として、今後さらに注目されるかもしれません。もしあなたの会社で「ホラクラシー」という言葉が出たら、「役職や部署の壁をなくして、みんなが主体的に動く組織のことだな」と思い出してみてください。