エンゲージメントサーベイとは?社員と会社の「つながり」を測る調査

エンゲージメントサーベイとは、従業員が会社に対してどれくらい貢献したいと考えているか、会社との間にどれくらい「心のつながり」があるかを測るためのアンケート調査のことです。

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エンゲージメントサーベイとは

エンゲージメント [blocked]サーベイとは、従業員が会社に対してどれくらい「心のつながり」を感じ、貢献したいと考えているか、その意欲や熱意を測るためのアンケート調査です。単なる従業員の満足度を測るだけでなく、会社や仕事に対する「主体的な関与」や「一体感」といった、より深い関係性を数値化しようとするものです。

この調査では、例えば「自分の仕事にやりがいを感じているか」「会社のビジョンに共感しているか」「上司や同僚との協力関係は良好か」「自分の成長を会社が支援してくれているか」といった多岐にわたる質問が設けられます。これらの回答を分析することで、従業員が会社に対して抱いている感情や意識を把握し、組織全体の健康状態を可視化します。

なぜ今、話題なの?

近年、エンゲージメントサーベイが注目される背景には、労働市場の変化や企業の持続的な成長への意識の高まりがあります。少子高齢化による労働人口の減少や、働き方の多様化が進む中で、企業は優秀な人材の確保と定着が重要な経営課題となっています。

従業員のエンゲージメントが高い企業は、一般的に生産性が高く、離職率が低い傾向にあることが複数の調査で示されています。例えば、ギャラップ社の調査では、エンゲージメントの高いチームは、そうでないチームに比べて生産性が21%高く、欠勤率が37%低いという結果が出ています。このようなデータから、従業員のエンゲージメント向上は、企業の業績向上に直結するという認識が広まり、多くの企業が積極的に取り組むようになっています。

また、リモートワークの普及により、従業員同士や会社とのコミュニケーションが希薄になりがちな状況において、エンゲージメントサーベイは従業員の現状を把握し、適切なサポートを行うための重要なツールとしても活用されています。

どこで使われている?

エンゲージメントサーベイは、規模や業種を問わず、多くの企業で導入されています。特に、人材の定着や組織力の強化を目指す企業で活用が進んでいます。

具体的には、以下のような場面で使われています。

  • 組織課題の特定と改善: サーベイ結果を分析することで、部署ごとの課題や、特定の層(例えば若手社員や管理職)が抱える問題点を明確にします。それに基づいて、研修プログラムの改善、人事制度の見直し、職場環境の改善など、具体的な施策を検討・実行します。
  • 従業員満足度向上: 従業員が何に不満を感じ、何を求めているのかを把握し、福利厚生の充実やキャリアパスの明確化など、満足度を高める施策に繋げます。
  • マネジメント層の育成: 各部署のエンゲージメントスコアを管理職にフィードバックし、リーダーシップの改善やチームビルディングの強化に役立てます。
  • 企業文化の醸成: 会社のビジョンやミッションが従業員に浸透しているかを測り、企業文化を強化するためのコミュニケーション戦略を立案します。

国内では、株式会社リンクアンドモチベーションや株式会社識学などがエンゲージメントサーベイを提供しており、多くの企業がこれらのサービスを利用して組織改善に取り組んでいます。

覚えておくポイント

エンゲージメントサーベイを理解する上で、以下のポイントを押さえておきましょう。

  • 満足度調査との違い: 従業員満足度調査が「会社に満足しているか」という受け身の視点であるのに対し、エンゲージメントサーベイは「会社に貢献したいか」「会社と共に成長したいか」という積極的な視点を重視します。
  • 継続的な実施が重要: 一度きりの調査ではなく、定期的に実施することで、施策の効果測定や組織の変化を継続的に把握できます。一般的に、年に1回から数回実施されることが多いです。
  • 結果の活用が鍵: 調査結果を出すだけでなく、その結果を真摯に受け止め、具体的な改善策に繋げ、従業員にフィードバックすることが最も重要です。結果を放置すると、かえって従業員の不信感を招く可能性があります。
  • 匿名性の確保: 従業員が本音で回答できるよう、調査の匿名性を確保することが不可欠です。これにより、より正確な現状を把握することができます。

エンゲージメントサーベイは、従業員と会社が互いに良い関係を築き、共に成長していくための重要な経営ツールと言えます。