PER(株価収益率)とは?
PER(ピーイーアール)は「Price Earnings Ratio」の略で、日本語では「株価収益率」と言います。これは、会社の株価が、その会社が1年間で稼ぐ利益の何倍になっているかを示す数字です。
なんだか難しそうに聞こえますが、実はとてもシンプル。例えば、あなたがお店を経営していて、年間100万円の利益が出るとします。このお店を誰かに売るとしたら、いくらで売りたいですか?もし1000万円で売るとしたら、利益の10倍の値段ということになりますよね。この「10倍」がPERのようなものです。
つまり、PERは「今の株価が、会社の利益と比べて高いのか、それとも安いのか」を判断するための目安になります。PERが低いほど「株価がお買い得(割安)」、PERが高いほど「株価が割高」と一般的に言われます。
なぜ今、話題なの?
最近、ニュースで「〇〇社のPERは高い」とか「この業界のPERは低い」といった言葉を耳にすることが増えました。これは、世界的な経済状況の変化や、新しい技術を持つ企業の登場により、企業の価値をどう評価するかが注目されているためです。
例えば、成長が期待されるIT企業などは、まだ利益が少なくても将来への期待から株価が高くなり、結果としてPERも高くなる傾向があります。一方、安定した利益を出している伝統的な企業は、PERが比較的低くなることがあります。
投資に興味を持つ人が増えたこともあり、会社の価値を測る指標としてPERがよく取り上げられるようになったのです。
どこで使われている?
PERは主に、株式投資を行う人が「どの会社の株を買うか」を決めるときに参考にします。例えば、同じ業界のA社とB社があったとします。
- A社:PERが10倍
- B社:PERが20倍
この場合、A社の方がB社よりも「利益に対して株価が割安」と判断されることが多いです。もちろん、PERだけで全てが決まるわけではありませんが、重要な判断材料の一つです。
また、経済ニュースでは、日経平均株価やTOPIXといった市場全体の株価水準が「PER何倍になっているか」という形で報じられることもあります。これにより、日本市場全体が割安なのか、割高なのかを大まかに把握することができます。
覚えておくポイント
PERを理解する上で、いくつか大切なポイントがあります。
- 業界によって水準が違う:IT業界やバイオ業界のような成長産業は、将来への期待からPERが高くなりがちです。一方、電力や鉄道のような安定産業は、PERが低めの傾向があります。そのため、PERを比較するときは、同じ業界の会社同士で比べるのが基本です。
- あくまで目安の一つ:PERは会社の価値を測る重要な指標ですが、これだけで全てを判断するのは危険です。会社の将来性、経営状況、借金の多さなど、他の要素も合わせて考える必要があります。
- 会社の利益は変動する:PERは会社の「利益」を元に計算されます。この利益は、景気や会社の業績によって変動するため、PERも常に変わる可能性があります。
PERは、株価が「お買い得か、そうでないか」を知るための便利なものさしです。ニュースなどでこの言葉に出会ったら、「会社の利益と比べて、今の株価はどれくらいの価値があるのかな?」と考えてみてください。そうすれば、経済の動きがもっと面白く感じられるはずです。