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デジタル円(CBDC)とは? 現金のように使えるデジタルのお金

デジタル円(CBDC)とは、日本銀行が発行を検討している、現金と同じように安心して使えるデジタルのお金のことです。

2026年3月17日1 閲覧デジタル円(CBDC)

デジタル円(CBDC)とは?

デジタル円(CBDC)とは、「中央銀行デジタル通貨(Central Bank Digital Currency)」のことで、日本銀行が発行を検討しているデジタルのお金のことです。簡単に言うと、私たちが普段使っている「円」のデジタル版で、現金と同じように国の信用がある点が特徴です。

今、私たちが使っているSuicaやPayPayのような電子マネーやスマホ決済は、銀行預金などをもとに民間の会社が提供しています。これらは便利ですが、もしその会社が倒産したらどうなるかという不安がゼロではありません。一方、デジタル円は日本銀行が直接発行するため、現金と同じように安心して使えることを目指しています。

なぜ今、話題なの?

デジタル円が今、世界中で注目されているのにはいくつかの理由があります。

まず、世界中で現金を使わない「キャッシュレス決済」がどんどん増えていることが挙げられます。スマートフォン一つで支払いが完結する便利さに、多くの人が魅力を感じています。しかし、民間のデジタル決済サービスだけでは、災害時や特定のサービスが使えなくなった時に困る可能性があります。そこで、国が発行するデジタル通貨があれば、どんな時でも安定して使える「決済のインフラ」として機能することが期待されています。

また、中国ではすでに「デジタル人民元」の実証実験が大規模に進んでおり、世界各国が自国の通貨のデジタル化を検討する動きが加速しています。日本も、デジタル化の波に乗り遅れないよう、デジタル円の検討を進めているのです。

どこで使われている?

日本銀行は、デジタル円の発行に向けて、2021年から「概念実証」と呼ばれる実験を段階的に進めています。これは、実際にデジタル円を発行する前に、技術的な課題がないか、どんな機能が必要かなどを確かめるためのものです。現時点では、まだ日本で実際にデジタル円が流通しているわけではありません。

しかし、海外ではすでに導入が進んでいる国もあります。例えば、バハマでは2020年に「サンドダラー」という中央銀行デジタル通貨が発行され、実際に利用されています。また、前述の通り中国では「デジタル人民元」の大規模な実証実験が行われており、一部の地域では小売店での支払いや公共料金の支払いなどに使われています。

覚えておくポイント

デジタル円は、私たちが普段使っている現金や銀行預金とは少し違った特徴を持つ可能性があります。

  • 国の信用があるデジタル通貨: 日本銀行が発行するため、現金と同じように安心して使えます。
  • 誰でも使える決済手段: スマートフォンなどがあれば、銀行口座を持たない人でも利用できる可能性があります。
  • 災害時にも強い: インターネットが使えない状況でも、オフラインで利用できる技術も検討されています。

まだ具体的な発行時期は決まっていませんが、デジタル円は私たちの生活や経済のあり方を大きく変える可能性を秘めています。今後の動向に注目していきましょう。